第12回日・ASEANテロ対策対話(AJCT)

提案者:ミャンマー警察
実施機関:ミャンマー警察 国際犯罪対策課

背景

テロは国際的な平和と安全に対する深刻な脅威であり続け、多くのASEAN加盟国、その国民、社会・経済発展に悪影響を及ぼしている。二国間レベルで様々な協力が行われている一方で、地域の平和と安定・安全を保つためには、集団的な協力が不可欠であることは明らかである。

日本は、2004年の「国際テロリズムとの闘いにおける協力に関する日ASEAN共同宣言」、そして2014年の「テロ及び国境を越える犯罪と闘う協力のための日ASEAN共同宣言」の採択を通じて、国境を越える犯罪対策におけるASEANの長年のパートナーであり続けている。これらの共同宣言の採択は、2006年以降定期的に開催されている、日・ASEANテロ対策対話(AJCT)と共に、テロ対策における共同協力を強化する契機となった。日本政府は、日・ASEAN統合基金(JAIF)を通じて、11回のテロ対策対話を支援してきた。この対話は、ASEAN地域におけるテロ対策への取り組みに関する議論や情報共有、協力強化のために、日本とASEANを繋ぐプラットフォームの役割を果たしている。

プロジェクトは何を目指している?

日・ASEANテロ対策対話のもと、さまざまなイニシアティブが誕生した。2019年にブルネイで開催された第11回日・ASEANテロ対策対話(AJCT)において日本とASEAN加盟国は、新たなプロジェクトを開始すると共に、実施中および承認中のプロジェクトの状況を共有・議論した。

第12回日・ASEANテロ対策対話(AJCT)は、これまでの対話と同じ目的を掲げ、ASEAN加盟国、日本、そして国際機関の代表が参加する2日間の会議を実施することにより、以下の目標の達成を目指している。

  • テロとテロ対策活動に関する最新情報の提供
  • 具体的な対策と新たな協力分野の特定

我々は、日・ASEAN高級実務者会合(SOMTC-Japan)テロ・国境を越える犯罪対策に関するワークプラン(2018-2022)の効果的な実施の必要性を強調した。また、2021年ミャンマーにおける第12回日・ASEANテロ対策対話(AJCT)及び第4回日・ASEANサイバー犯罪対話(AJCC)の開催を期待する。

第23回日・ASEAN首脳会議議長声明

2020年11月12日

ベトナム

このプロジェクトは、東南アジアにおけるテロと闘うために、日本とASEAN加盟国の集団的・協力的な取り組みを促進・維持するものである。

また本プロジェクトは、「日・ASEAN友好協力に関するビジョン・ステートメント実施計画改訂版」「国境を越える犯罪対策に関するASEANアクションプラン(2016-2025)」「日・ASEAN高級実務者会合(SOMTC-Japan)テロ・国境を越える犯罪対策に関するワークプラン(2018-2022)」を支援するものである。

2021年3月に開催される第4回日・ASEANサイバー犯罪(AJCC)対話に続いて実施される予定。

27 February 2021

Exit mobile version