AHAセンター・エクゼクティブ（ACE）：緊急防災プログラムリーダーシップ（ACE-LEDMP）
| 提案者 | : | ASEAN防災人道支援調整（AHA）センター |
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| 実施機関 | : | ASEAN防災人道支援調整（AHA）センター |
背景
東南アジア地域は世界で最も災害の多い地域のひとつである。The Asia-Pacific Disaster Report 2022 for ESCAP Subregionsでは、直近50年の間に自然災害によって45万人以上の命が奪われ、5億人近くが家を失ったことが明らかとなった。加えて、今後は気候変動により災害の頻度が増え、深刻さは増し、自然災害から生じる被害は拡大していくと予想されている。
同時に、災害リスクは国境を越えた重要な課題となっている。ASEANの一国で発生した災害は、他のASEAN諸国にも影響を及ぼす可能性が高い。その結果、災害に効果的かつ即時的に対処していく上で極めて重要な、連携の取れた地域的対応の能力を高めていくことが、人道支援の現場で問われている。
このような背景から、ASEAN防災人道支援調整（AHA）センターは、ASEANの災害管理指導者や実務者を対象とした能力向上プログラムの実施において重要な役割を果たしてきた。日・ASEAN統合基金（JAIF）の支援を受けた直近のプログラムのひとつが、AHAセンター・エクゼクティブ（ACE）：緊急防災プログラムリーダーシップ（ACE-LEDMP）である。これは、ASEANの人間中心の開発実現に向けた努力に沿い、ASEAN加盟国の災害管理専門家の災害についてのリーダーシップスキルと知識を高めることに焦点を当てている。
プロジェクトは何を目指している？
プログラムの目的は、ASEAN加盟国の災害管理能力を強化し、地域協力を促進し、ASEAN地域における災害への協調的かつ効果的な対応を目指すことである。さらに、このプログラムは、効果的かつ効率的な災害管理、人道支援、緊急対応を提供する上での、ASEANの10の国家災害管理局（NDMO）の能力を強化することを目的としている。このプログラムでは、以下の成果を目指している：
- 災害管理、緊急対応、人道支援活動に従事するジュニアレベルオフィサーの技能と知識の向上
- ミドルレベルオフィサーのリーダーシップと調整能力の向上
- ACE-LEDMPプロジェクトの評価を通じた、将来の災害管理リーダーの能力強
特に、ASEAN緊急対応評価チーム（ERAT）の強化プロジェクト第3フェーズ、ASEAN緊急災害ロジスティックシステム（DELSA）構築プロジェクト第4フェーズ、AHAセンター・エクゼクティブ（ACE）：緊急防災プログラムリーダーシップ（ACE-LEDMP）、および災害リスク軽減のための革新的政策と技術に関する官民セミナーについての、日本からの継続的な支援を高く評価した。
第11回災害管理閣僚会議（AMMDM）および第12回ASEAN防災緊急対応協定（AADMER）締約国会議（COP）議長声明
2023年10月12日 ベトナム、ハロン
本プログラムは、災害に強いASEAN地域を目指すことを目的としている。同プログラムは、相互的な助け合いを通じた災害に強い国々で成り立ったASEAN地域を目指すことを目的としており、ASEAN防災緊急対応協定（AADMER）作業計画 2021-2025、特に優先課題3.2：効果的な地域的対応のための能力向上の強化 に沿っている。
本プログラムは現在進行中であり、2025年8月に完了予定。
2024年5月31日
